ウエディングプランナーの特性を知るヒント

DISC理論とMBTIで知る「ほんとうの自分」
はじめに
ウエディングプランナーという仕事は、次のように実に多くの役割が求められます。
- 新郎新婦との接客や打合せ
- 婚礼施設やパートナー企業との調整や円滑なコミュニケーション
- 複数のお仕事のスケジュール管理や事務処理 など
寄り添う力が必要な一方、高い交渉力やリーダーシップも求められます。 そんな多面的な仕事において、「どんな性格の人が向いているのか?」という問いは、この仕事の適性を考えるうえでとても大事な視点です。
その意味でまずは、自分の性格や行動の傾向を知ることが大切です!自分らしい働き方や役割の見つけ方を考えるうえで大きなヒントになるからです。
そこで今回のブログでは、性格や行動のタイプを理解するために使われる2つの代表的な理論「DISC理論」と「MBTI」を紹介し、ウエディングプランナーとしての特性や適性について深掘りしてみたいと思います!
DISC理論とMBTI、それぞれの“見ているもの”の違い
まずは、それぞれの理論がどのような視点で性格や行動を捉えているのかを整理しておきましょう。
DISC理論は、アメリカの心理学者ウィリアム・マーストンによって提唱された「人の行動特性」を4つのタイプに分類する理論です。 観察できる言動や反応のパターンに着目しており、特にビジネスの現場で活用されやすい特性があります。
一方、MBTIは「Myers-Briggs Type Indicator(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)」の略称で、もともとはユング心理学をもとに、性格を16タイプに分類するツールです。 人がどのように情報を集め、判断し、行動を決めていくかといった内面的な認知の傾向を捉えるために設計されています。
つまり、DISCは「どのように動くか」、MBTIは「なぜそのように考えるか・感じるか」という視点で性格を見ています。 両者は補完関係にあり、併せて用いることで人物像の理解をより深めることができます!
DISCで読み解く:行動の強みと業務との相性
ここからは、ウエディングプランナーの業務と照らし合わせながら、DISC理論に基づく4つのタイプについて見ていきます。

- D型(主導型):結婚式場やパートナーとのコミュニケーション、新規接客の獲得などに強みを発揮します。意思決定が早く、ゴールに向かって突き進む力があります。一方で、相手の気持ちに丁寧に寄り添うことを求められる場面では、強引に映ってしまうこともあります。
例えばこんなタイプ!
新郎新婦をリードする頼りがいのある接客や迷わせない案内ができるタイプ
- I型(感化型):新郎新婦との初のコミュニケーションや打ち合わせでの打ち解けやすさ、楽しい雰囲気づくり、SNSでの発信などで活躍します。感情の共有が得意で、アイデアを明るく伝える力があります。ただし、細かい調整やスケジュール管理などには苦手意識を持つこともあります。
例えばこんなタイプ!
初対面で新郎新婦を和ませたり、笑顔でアイデアを提案するタイプ
- S型(安定型):中長期的な信頼関係づくり、家族や親族との丁寧なやりとり、念入りな準備や段取りなどで力を発揮します。変化に動じず、安心感を与える存在ですが、状況の変化に素早く対応する必要がある場面では疲弊しやすい傾向もあります。
例えばこんなタイプ!
打合せや準備段階での確認を怠らず、結婚式当日も冷静にサポートできるタイプ
- C型(慎重型):見積作成や進行表の作成、発注業務などの事務処理やリスク管理、安全面の配慮など、細部にわたる正確性を求められる業務に強みがあります。論理的かつ客観的に状況を分析できますが、人の感情に寄り添う場面では苦戦することもあります。
例えばこんなタイプ!
事務処理が得意で時間に正確かつ衛生・安全面のリスクを把握し、万事備えるタイプ
■ DISC理論 4タイプ分類表
以上見てきた内容をまとめるとこのような感じとなります。DISCは、自分の行動傾向と業務の相性を把握するためのヒントとして活用してください!
| タイプ | 主な特徴 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| D(主導型) | 目標志向、決断が早い、挑戦的 | リーダーシップ、交渉力、推進力 | 強引さが出る、感情に鈍感な面もある |
| I(感化型) | 社交的、感情豊か、楽観的 | 打ち解けやすさ、雰囲気づくり | 詰めの甘さ、感情的になりやすい |
| S(安定型) | 協調的、忍耐強い、聞き上手 | 信頼構築、丁寧な対応、安定感 | 変化への苦手意識、主張の弱さ |
| C(慎重型) | 正確性重視、論理的、几帳面 | 計画管理、精度、リスク対応 | 柔軟性に欠ける、感情をくみ取るのが苦手 |
MBTIで読み解く:価値観とモチベーションの違い
次に、MBTIについて整理します!
MBTIは4つの指標をそれぞれ2つの性質に分け、それらの組み合わせによって16タイプの性格を導き出す理論です。 以下がその4つの指標です。

| 指標 | 2つの性質 | 例えばこんなタイプ |
|---|---|---|
| 外向(E)/内向(I) | E:人と話すと元気が出るタイプ I:一人の時間で気持ちが整うタイプ | 外向型は新規接客や打ち合わせの場で自然と会話をリードし、 内向型は一組ごとのお客様にじっくり寄り添うのが得意です。 |
| 感覚(S)/直観(N) | S:今見えていること・経験重視 N:アイデアや可能性を大事にする | 感覚型は実績や具体例から提案を組み立て、 直観型はおふたりの雰囲気からオリジナルな提案をひらめきます。 |
| 思考(T)/感情(F) | T:論理と効率で判断するタイプ F:人の気持ちや空気を読むタイプ | 思考型は「これが予算的にもベストです」と説明し、 感情型は「その提案におふたりがどう感じるか」を察します。 |
| 判断(J)/知覚(P) | J:きっちり進めたい計画派 P:流れを見ながら動きたい柔軟派 | 判断型は「◯日までに◯◯を決めましょう」と整理し、 知覚型は「当日までに一緒に探っていきましょう」とゆとりを持たせます。 |
この組み合わせによって、たとえばINFJ(提唱者型)であれば「内向・直観・感情・判断型」という構成になり、「人の想いに深く共感し、意味のある仕事に使命感を持って取り組む」という特性が見えてきます。
MBTIは、「自分がどんな価値観に動かされるのか」「どこでストレスを感じやすいのか」を知るための手がかりになります。
ウエディングプランナーという仕事が持つ“矛盾”に耐えられるか
以上みてきたように、性格特性にも複数のタイプが存在するように、ウエディングプランナーの仕事というのにも、実は多くの二律背反が存在します。
- 想いに寄り添いながらも、予算や現実に折り合いをつけなければならない
- 人の幸せを扱う仕事でありながら、クレームやトラブル対応も多い
- 感性を活かす仕事であると同時に、論理的な段取りも不可欠
なので、一つの性格タイプで完結する仕事ではなく、相反する資質を“両立”できるかどうかが問われる仕事だということもできます。
DISCやMBTIを使う目的は、タイプ分けのためではなく、「自分にとってその両立をどうバランスよく構築できるか」を考えるヒントにすることです。
性格診断は「自分と相手」の両方を知るためのもの
つまり大事なことは、DISCやMBTIのような診断ツールは、「あなたはこういう人です」「あの人はこういう人です」と分類やカテゴライズするためのものではないということです。 本来の目的は、自分自身の行動や思考の傾向に気づき、相手との違いを理解することにあります。
たとえば、I型(感化型)の自分が、C型(慎重型)のチームメイトを「なんでそんな細かいの?」と感じたとします。 けれど、お互いの特性を理解していれば、「それはC型の強みであり、自分がカバーしてもらっている部分だ」と捉え直すことができます。
ウエディングの現場は、チームプレーです。
- サービス
- キッチン
- 各パートナー
- 新郎新婦
多くの人が関わる中で、自分と他者の違いを受け入れる視点は、大きな力になります。
長所を伸ばすか、短所を補うか――判断の軸は“自分の立ち位置”
またもう一つ重要なことがあります。
性格診断をしたとき、「自分の短所を直した方がいいのか?」と考えることがあると思います。 けれど実際には、短所を補うべきか、長所をさらに尖らせるかは人それぞれ且つ場面により異なるということです。
- たとえば、自己集客型プランナーであれば、長所を伸ばし、「自分のスタイルを強みにする」ことが重要になるかもしれません。
- 一方で、雇用プランナーでチームで責任を分担しているなら、「足りない部分を他のメンバーに迷惑をかけないよう補う」という短所を改善する発想も大切です。
- さらに、今後どんな働き方を目指しているかによっても、伸ばすべき方向は変わります。
診断結果をどう活かすかは、“現在の立ち位置”と“これからのビジョン”によって決まります。 ツールは道具であり、答えではありません。
- 「自分はどう働きたいのか」
- 「どんな強みを活かしたいのか」
- 「弱みはどこにあるのか」
それらを相対的に把握し、仕事や対人関係に活かすために、性格診断が“自分を客観的に表す地図”として意味を持ってきます。
おわりに
性格理論を学ぶことは、自分の個性を「強み」として活かすための土台になります。 そして、違うタイプの人と関わる中で、その違いを理解し、尊重する力にもつながります。
ウエディングプランナーという仕事は、対人の仕事であると同時に、内省的な振り返りや細かさmも同時に求められるお仕事です。
だからこそ、自分の強みはどこにあるのか?逆に弱い部分はどこにあるのか?を探ることは、本当に自分らしさを活かすためにも、もっとも大事なファーストステップとなってくると言うことです。
DISC理論やMBTIをヒントに、あなたらしさを考えるきっかけになれば幸いです!
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まとめ
性格理論を学ぶことは、自分の個性を「強み」として活かすための土台になります。
■ このブログの要点
- DISCは「どのように動くか」、MBTIは「なぜそのように考えるか・感じるか」という視点で性格を見ています
- ウエディングプランナーは、一つの性格タイプで完結する仕事ではなく、相反する資質を“両立”できるかどうかが問われる仕事です
- 診断ツールは分類やカテゴライズするためのものではなく、自分自身の行動や思考の傾向に気づき、相手との違いを理解するためのものです
- 短所を補うべきか、長所をさらに尖らせるかは人それぞれ且つ場面により異なります
☑ 次にすること
- まずは、自分の性格や行動の傾向を知る
- 自分の強みはどこにあるのか?逆に弱い部分はどこにあるのか?を探る
- 診断結果をどう活かすかを、“現在の立ち位置”と“これからのビジョン”から考える
ツールは道具であり、答えではありません。
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執筆者
株式会社永光 代表取締役 高橋 龍一
婚礼の現場とフリーのウエディングプランナーを経て、2018年からウエディングプランナーの業務委託サービス「プラスワン・プランナー」を運営しています。
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