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フリーランスウエディングプランナーの収入構造②~委託料~

婚礼会場(プロデュース会社)とフリーウェディングプランナーの求人マッチングサイト・
『プラスワン・プランナー』は、会場とプランナーの相互メリットに重点を置いています。
フリーウェディングプランナーの収入構造シリーズの2回目として、
「委託料」に焦点を当てて、
『プラスワン・プランナー』を利用するメリットを探っていきます。

このブログは2018年9月に公開した時点の内容です。委託料や契約の仕組みは、今と違うことがあります。今の内容は「フリーウエディングプランナーの業務委託と働き方」をご覧ください。

契約形態のおさらい

2018年9月4日のブログ「フリーランスウエディングプランナーの収入構造①~契約形態~」でもお伝えしましたが、『プラスワン・プランナー』における、
会場とフリーウェディングプランナーとの契約形態は、
雇用契約ではなく業務委託契約です。

業務委託契約とは、
「企業に雇われるのではなく、
企業と対等の立場で業務の依頼を受ける働き方です。
どんな仕事内容を、いくらで、どのように遂行・完了させるか等、
仕事の内容ごとに契約を結んで働きます
。
(エン転職 Q&Aより)」
とお伝えしました。

ということは、
フリーウェディングプランナーは、
独立した個人事業主として、
会場側と雇用契約ではない契約を結んで
プランニングを受注することとなる
わけです。

どこの会場にも所属しない独立型プランナーとして、
「仕事単位」での契約を、
会場とフリーウェディングプランナー間にて締結するということです。

となると、報酬はどのように発生するのでしょうか?

当然、「仕事単位」「案件単位」にて、発生することとなります。

この、「仕事単位」をベースとして発生する報酬のことを、
『委託料』
といいます。

では、この委託料は、
何を基準に決めるでしょうか?

また、いったい、どれぐらいの金額が妥当となるのでしょうか?

委託料

・標準工数

業務委託における委託料の基準というのは、
どうやって決められるのでしょうか?

そこには、いくつかの基準があります。

一つには、
製造業などで一般的な概念として定着している、
『標準工数』という考え方
があります。

これはたとえば、
部品一つを取り付ける作業に、次のように時間がかかったとします。

  • 初心者は45分
  • ベテランは15分
  • そこそこ慣れた人で、30分

まちまちですよね。

・標準工数の具体例

これをたとえば、時間給に換算したとします。

ベテランは15分で一つの部品取付が出来るのに対し、
初心者は45分かかる、
そこそこ慣れた人で30分、
時給を仮に1,000円とすれば…

本来、一番早く仕事が出来る人の方が
高いお金をもらえそうなのに、
時給換算すると、

作業者時給換算
ベテラン1,000円*0.25時間=250円
初心者1,000円*0.75時間=750円
そこそこ慣れた作業者1,000円*0.5時間=500円

と、逆転現象が生じてしまいます。

これでは、モチベーションは下がるし、
ゆっくり、テキトーに作業した方がいいや、
となってしまいますよね?

これでは、本末転倒です。

これを避けるために生まれたのが、
『標準工数』という考え方です。

  • 初心者で45時間
  • ベテランで15分
  • そこそこ慣れた作業者で30分

この間をとると…

ちょうど、『30分』となります。

標準工数の工数とは、平たく言うと、『時間』です。

なので、この作業における標準工数は、
『30分=0.5工数』と決めることができるのです。

・標準工数を基にした計算

ということは、仮に、この作業が10台分あったとします。

この作業における時給は1,000円なので、
1,000円*10台*標準工数0.5=5,000円となります。

これを、各作業者ベースで考えると…

作業者作業時間と報酬実質時給
ベテラン1台15分で作業できるので、15分*10台=150分=2.5時間で5,000円を獲得5,000円÷2.5時間=2,000円
初心者1台45分かかるので、45分*10台=450分=7.5時間で5,000円を獲得5,000円÷7.5時間=666円
そこそこ慣れた作業者1台30分かかるので、30分*10台=300分=5時間で5,000円を獲得5,000円÷5時間=1,000円
ベテラン・初心者・そこそこ慣れた作業者の実質時給(標準工数0.5、10台で5,000円) 2,000円 ベテラン 666円 初心者 1,000円 そこそこ慣れた作業者 本文の計算例(時給1,000円*10台*標準工数0.5=5,000円)より
ベテラン・初心者・そこそこ慣れた作業者の実質時給(標準工数0.5、10台で5,000円)ベテラン2,000円初心者666円そこそこ慣れた作業者1,000円本文の計算例(時給1,000円*10台*標準工数0.5=5,000円)より
図1 同じ作業での実質時給の違い

と、全く同じ作業をしているにもかかわらず、
かたや少ない時間で多くの報酬を獲得でき、
かたやより多い時間をかけて得るものが少ないという結果になるわけです。

プランニングの『委託料』の決め方

上では、委託料の基準として、
『標準工数』という考え方があると説明しました。

これを用いることで、
人によって異なる作業スピードの中間値を出すことが出来るので、
各個人ごとの実質の時給や生産性を平等に決めることができることを
ご理解いただけたと思います。

では、プランニングにおける委託料の決め方は、
どのように行えるでしょうか?

・プランニングの『委託料』の決め方

ここでも、『標準工数』の考え方を適用できます。

ひとえにプランニングといっても、
婚礼においては、
「新規接客」と「施行担当」に大別できるかと思います。

新規接客

その名の通り、会場に新規来館される新郎新婦様の接客業務です。

これは、「接客にかかる時間」と
「決定にもちこむための労力」とに分ける
ことができます。

それぞれ見ていきましょう。

・「接客時間」

まず、「接客にかかる時間」ですが、
全国平均的にみて、3時間前後というのが目安かと思います。

つまり、『標準工数=3』ということです。

・「決定にもちこむための労力」

これは、新規接客した新郎新婦を決定へと導いた場合のコスト、
つまり「決定コスト」とも定義できます。

仮に、あるプランナーの平均成約率を30%とします。
10回接客して3回成約できるという考え方です。

⇒10回の接客に要する工数は、標準工数3*10回=30工数

このうち、3回=30%成約に持ち込めるとすると、
30工数*30%=9工数となります。

つまりは、
このプランナーの『決定コスト=標準工数』は、9ということです。

・では、委託料は?

仮にある会場の時給が2,000円とします。

上に挙げたプランナーの例だと、
「接客委託料」 → 時給2,000円*3工数=6,000円
「決定委託料」 → 時給2,000円*9工数=18,000円

このように計算でき、
委託料を算出することができます。

続いて、施行にかかわる委託料はどうでしょうか?

施行担当

新規接客と同じく、
施行に関しても、標準工数を算出できます。

仮にある会場における
新郎新婦とプランナーとの打合せ回数の平均が5回とします。

1回あたり、3時間平均でかかるものとします。

今まで見てきたことと同じ考え方に立てば、
打合せ1回ごとの「標準工数=3」となります。

打合せ回数が5回あるので、
5回*標準工数3=15工数となります。

その他、結婚式を迎えるまでの、
メール・電話でのやりとりにかかる標準工数を20とします。

また、結婚式前日における搬入準備の工数を5、
結婚式当日における工数を10とします。

これらを足すと、総工数、いくらになるでしょうか?

  • 打合せ5回*標準工数3=15工数
  • メール電話の標準工数=20工数
  • 前日準備の標準工数=5工数
  • 当日の担当における標準工数=10工数
施行担当の工数の内訳(総工数50工数) 15工数 打合せ5回 20工数 メール電話 5工数 前日準備 10工数 当日の担当 本文の例より。時給換算2,000円*50工数=100,000円
施行担当の工数の内訳(総工数50工数)打合せ5回15工数メール電話20工数前日準備5工数当日の担当10工数本文の例より。時給換算2,000円*50工数=100,000円
図2 施行担当の標準工数の内訳

⇒総工数は、50工数となります。

そして肝心の委託料としては、
時給換算で2,000円*50工数なので、
100,000円と算出できる
こととなります。

まとめ

以上みてきたように、
標準工数という考え方を用いれば、
会場からフリープランナーへの委託料の算出がしやすい
ことが
おわかりいただけたかと思います。

もちろん、これは、
会場種別・婚礼スタイルによっても、
大きくバラツキがあるため、
またプランナーのスキルによっても
変動幅が大きいため、
今回お見せした例は、あくまでもホンの一例に過ぎないですが、

・フリープランナーへの委託ってどうすればいいの?
・会場からの受託って、費用はどんな感じなの?

と、よくいただく質問に対する
一つの目安にはしていただけるかなと思います。

■ このブログの要点

  • 業務委託契約では、報酬は「仕事単位」「案件単位」で発生し、これを『委託料』という
  • 委託料の基準の一つに、製造業などで定着している『標準工数』という考え方がある
  • 標準工数を用いると、人によって異なる作業スピードの中間値を出し、実質の時給や生産性を平等に決められる
  • 新規接客は「接客委託料」と「決定委託料」、施行担当は打合せ・メール電話・前日準備・当日の総工数から委託料を算出できる

☑ 次にすること

  • フリープランナーへの委託や会場からの受託の費用を考えるときは、標準工数の考え方を一つの目安にする
  • 会場種別・婚礼スタイルやプランナーのスキルによって変動幅が大きいことを踏まえて使う

今回は、委託料について詳説してきましたが、
次回は、フリーウェディングプランナーが、
自分で新郎新婦様を集客してプロデュースする際の
プロデュース料について案内
していきたいと思います。

乞うご期待を!!!

株式会社永光 代表取締役 高橋龍一

執筆者

株式会社永光 代表取締役 高橋 龍一

婚礼の現場とフリーのウエディングプランナーを経て、2018年からウエディングプランナーの業務委託サービス「プラスワン・プランナー」を運営しています。

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