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フリーランスが仕事を獲得するために

前回までの2回の投稿では、
2018年から2021年までにかけてフリーランスが増加していることとその理由を考察しました!
調査による統計のバラツキはあるものの、副業フリーランスの数を加味すれば
フリーランスは全体として増加傾向にあるということと、
コロナ禍においてその数がさらに増加したことやその理由などもあわせて追っていきました!

今回はシリーズの最終編として、
「なぜフリーランスになったのか?」をさらに深堀りして考察していき、
「フリーランスを取り巻く現状の課題」についても考察していきたいと思います!

1.フリーランスになったきっかけ

ランサーズ「フリーランス実態調査2021」によると、
フリーランスになったきっかけは以下の表の通りです。

この調査によると、

  • 1.収入拡大のため 51%
  • 2.時間にとらわれない働き方をするため 35%
  • 3.自己実現のため 23%
  • 4.場所にとらわれない働き方をするため 20% 

と、上位4位までを見ると、
収入面での拡大を目指すほかに時間や場所にとらわれない働き方、
自己実現を目指したいという理由でフリーランスになった人が多いことがわかります。

2.フリーランスの障壁

上のランキングでもあるように
「時間や場所にとらわれない働き方をすることで、収入面の拡大と自己実現を目指す」ことが
フリーランスを志すきっかけとなっています。
それは「自由な働き方による収入拡大と自己実現」と言い換えられます。

ではこの「自由な働き方」において、
収入拡大と自己実現は果たして達成できているのでしょうか?
同じくランサーズ調査をみていきましょう。

ランキング上記3つをピックアップしてみると…

  • 1.収入がなかなか安定しない
  • 2.雇用と同様の保障が受けられない
  • 3.仕事がなかなか見つからない

ランキングの結果によると、
フリーランスになるきっかけとして一位の「収入拡大のため」というのは
どうやらなかなか達成されていないようです。
ここにフリーランスの現状の課題があると仮定し、
本投稿ではその課題解決にせまっていきたいと思います。

3.フリーランスに向いている人・向いていない人

とここで少し視点を変えてそもそも
「フリーランスに向いている人・向いてない人」の特徴をみていきたいと思います。
フリーランスを志すきっかけは上で見てきましたが、
フリーランスを目指す全員がフリーランスに向いているとは限りません。
ということで、そもそもの前提をまずは一旦みていまいりましょう。

https://freelance.levtech.jp/guide/detail/1241/

上の表で挙がっている通り、

フリーランスに向いている人の特徴としては…

  • 1.自己管理に長けている
  • 2.特定分野の経験とスキルがある
  • 3.契約内容や納期を遵守する
  • 4.コミュニケーションが得意
  • 5.向上心をもってスキルアップに取り組める

上記がフリーランスには必須の特徴で逆に

フリーランスに向いてない人は…

  • 1.自己管理能力が低い
  • 2.社会人経験が少なく、得意分野やスキルがない
  • 3.約束を守る意識が希薄
  • 4.コミュニケーションが苦手
  • 5.独立するほうが楽と考える/楽をしたい

上記のような特徴が挙げられます。

4.フリーランスの仕事の獲得の仕方

フリーランスに向いている人とそうでない人の特徴をリストアップしましたが、
先のランキングでもあったようにフリーランスの現状の課題としては、
「収入がなかなか安定しない」ことが最大課題として存在します。

ではそもそもフリーランスはどうやって仕事を獲得しているのでしょうか?

大きく分けて5つの方法があるかと思います。

  • 1.自分で取引先をみつけて契約してもらう
  • 2.元の職場から仕事をもらう
  • 3.人から紹介してもらう
  • 4.求人広告
  • 5.フリーランスエージェントから仕事を紹介してもらう
  • 6.プラットフォーム型のクラウドソーシングを利用する

では実際の仕事獲得経路としてどのようになっているのでしょうか?
調査結果をいていきましょう。
フリーランス白書2022(フリーランス協会)によると

仕事獲得経路

  • 1.人脈(知人の紹介含む) 65.9%
  • 2.過去・現在の取引先 58.3%
  • 3.自分自身の広告宣伝活動 26.2%
  • 4.エージェントサービスの利用
  • 5.クラウドソーシング 15.3%
  • 6求人広告 14.6 %

上記のような結果となっています。
知人からの紹介や過去の職場からの仕事獲得というのが全体の6割程度を占めています。
要はまずは手堅くこうしたルートをもっているかどうかが、
「収入が安定するかどうか」の分かれ目ラインとなっており、
逆にいうと『収入拡大と自己実現の両方を達成できている」フリーランスは
このルートが確立しているということです。

では、こうした手堅いルートがないフリーランスの場合は、どうやって仕事獲得をしていくのが可能なのでしょうか?

次の調査結果をみてまいりましょう。

収入が得られる仕事獲得経路

上記の表は、コロナ禍前後における
「収入が得られる仕事獲得経路」を比較した表なのですが、
先の調査と同じく「人脈」や「過去の職場」からの
仕事獲得が上位であることは変わらない一方、
コロナ禍前後においてひときわ需要がグッとあがっている仕事獲得経路があるのが
読み取れるかと思います。
なにかというと、「エージェントサービス利用」なんですね。

これはどういうことかというと、
仕事獲得の経路でコロナ禍以降顕著な傾向として、
「エージェントから仕事を紹介してもらう」というケースが
非常に増えているということを表しています。

少し話をブライダルに特化して視点を変えますが、
フリープランナーが仕事を獲得する経路としてもフリーランス全体の傾向と同じく、
知人や元職場の仕事をもらうケースやクラウドソーシングを利用するケースや
はたまた弊社プラスワン・プランナーのようなエージェントサービスを利用するケースが考えれます。
フリーランス全体の傾向をブライダルに完全にあてはめることは、
そうした調査自体が行われてはいないので難しいのですが、
傾向としてはおおかた同じようなものだと仮定できます。

つまりはフリープランナーの仕事獲得の経路としても、
全体傾向と同じく、フリープランナーエージェントサービスの利用が
大幅に増加している可能性が高いということです。
これは弊社のようなエージェント会社がブライダル業界においても
とても増えていることからも、実感値として肌身で感じられることでもあります。

フリーランスの課題として「収入の安定が難しい」というのが第一にありましが、
こうした調査結果から考察できることとしては、
フリーランスのエージェント会社を利用することが
その課題解決の一助となる可能性が非常に高いということも一方で見えてくるかと思います。

5.フリーランスが求めること〜仕事の獲得と収入の安定〜

いままでの考察から、フリーランスの課題である「収入の安定」のためには
「仕事の獲得経路の確立」が必須であり、
その課題解決の一つとしてコロナ禍前後における比較のなかで伸び率が顕著な
エージェント会社を利用することがよいのではということがわかってきました。

実際では、そのエージェント会社に対して
フリーランス側が求めることは何なのでしょうか?

フリーランスがエージェント会社に求めること

  • 1.案件紹介 77.8%
  • 2.条件・価格交渉 63.9%
  • 3.発注元とのトラブル仲介 49.9%

実に8割ものフリーランスがエージェント会社に対してまず第一に、
「仕事の紹介」を期待していることが読みとれます。
また仕事獲得だけでなく、発注元との条件の交渉やトラブルの仲介など、
フリーランス個人では力関係の差などにより対応が難しいことも
エージェント会社に求めていることが把握できます。

この点、フリープランナーのアウトソーシングの世界でも
まったく同じことが言える現状があります。
個人でもともとの結婚式場や知人からの紹介で仕事先があるフリープランナーもいますが、
なかなか個人で仕事をゼロベースで仕事を獲得することは難しく、
弊社のようなエージェント会社や
プラットフォーム型のクラウドソーシング会社の需要が伸長している事実が存在します。

ただ上の表にもある通り、フリープランナー側の需要の多くも、
「単なる仕事の紹介」だけではなく、
「条件の交渉」や「日々のサポート・トラブル対応」であることも多く、
その点弊社のようなエージェント会社に期待される役割がますます高まっているともいえます。

フリーランスと企業のマッチング上の課題

一方、フリーランスを企業をマッチングする側のエージェント会社における課題は
どんなものがあるのでしょうか?以下の表をご覧ください。

  • 1.発注元企業の業務の切り出しができていない 56%
  • 2.人材側の認識の甘さ 32%
  • 3.発注元のセキュリティが厳しくマッチングできない 32%
  • 4.人材側の稼働可能時間不足 32%

上位4つをまとめるとこのような結果がみえてまいりました。
これを分類すると、
1と3は発注側の問題で、2と4はフリーランス側の問題とも言えます。

わかりやすく分類すると、

・発注元の問題;

  •  フリーに依頼する業務整理ができていない 
  •  外部に依頼するセキュリティ整備がされていない

・フリーランスの問題

  •  認識が甘すぎる
  •  稼働時間が企業側の要望と合致しなさ過ぎる

このような感じでまとめられると思います。

先にフリーランスに向いている人と向いていない人の特徴を挙げましたが、
ここでもう一度みてみましょう。

https://freelance.levtech.jp/guide/detail/1241/

フリーランス側の問題としては、

  • ・認識が甘すぎる
  • ・稼働時間が企業側の要望と合致しなさ過ぎる

これらがマッチング上の課題としてあるとお伝えしましたが、
「向いていな人」の特徴である「できれば楽をしたい」といった認識や、
「自分を律するのが難しい」「独立すれば楽だと思っている」ということと
フリーランス側の問題というのが一致するのではないかと思います。

このような関連が読み取れるのではないかと思います。
また一方で「フリーランスに向いている人の特徴」として挙げられる項目と、
エージェント会社がフリーランスに望むことが一致していることも以下の調査から読みとれます。

エージェント会社がフリーランスに求めること

この調査からは、エージェント会社がフリーランスに仕事を依頼する際に
求めることが挙げられていますが、要点をまとめると…

  • 1.スキルアップ
  • 2.専門性の確立
  • 3.自律性
  • 4.ビジネスマナー
  • 5.条件面の柔軟な対応(稼働日数など)

これらが仕事のマッチングをしやすくするために
エージェント会社がフリーランス側に求めていることとして挙げられており、
これは見事に「フリーランスに向いている人」の特徴としても合致することがわかります。

この調査からわかることは、
エージェント会社が発注元企業とフリーランスをマッチングする際に課題としては、

  • ・独立や副業の方が楽であるという意識
  • ・約束を守る意識が希薄
  • ・稼働できる日数が少ない

フリーランス側に上記の問題がある場合はマッチングがなかなか発生しないということと、
逆にフリーランス側に、

  • ・スキルアップへの向上心が旺盛
  • ・対応できる稼働日数などが柔軟
  • ・契約遵守意識が高い

上記の前提がある場合ほどマッチングを成立させやすいということです。
フリーランスが完全に個人やエージェントサービスの利用なしに仕事をしている場合、
マッチング上のこうした課題に気づくことは容易ではなく、
仕事がない人はますます仕事がなく、
仕事があるフリーランスに仕事が集中するという事態になりかねないのも事実です。

6.エージェント会社の役割

他方で、依頼側の企業の問題として挙げられた
「業務の切り出しができていない」や
「外部に依頼する前提でのセキュリティになっていない」などの問題は、
フリーランス個人が企業ごとに交渉していくことが難しい問題でもあります。

そのためいくらフリーランス側がマッチング上の課題を解決するための努力したところで、
一個人レベルの交渉では立場や力関係の差もあり解決が難しいことも事実です。
そうした分野においてこそ、
弊社のようなエージェント会社による仲介者としての課題解決が求められます。

単に人や案件を紹介するプラットフォームサービスだけでは、
そうしたマッチング上の課題解決が困難であることもデータ上から読み取れる事実です。

最後にまとめとなりますが、
フリーランスを志す側にとってはエージェント会社に求めることは
何より第一に「仕事の紹介」であり、
実際エージェント会社の需要がコロナ禍前後においてますます伸長していることも
投稿のなかでお伝えしました。

同時にエージェント会社が実際に仕事を紹介する際の
マッチング上の課題解決として、
フリーランス側の問題と企業側の問題の両方が障壁になることが多いこともお伝えしました。

そしてこの両者の課題解決において弊社のようなエージェント会社が果たす役割が
今後ますます高まっていることも考察してきました。
仕事を求めているフリーランスや仕事を依頼したい企業側の双方にとって、
その間に立つエージェント会社の介在意義は今後ますます重要視されていくのではないでしょうか?

以上で本シリーズの投稿は終了となります!
引き続き有益な内容をアップしていくのでよろしくお願いいたします!

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