ウエディングプランナーの皆様へ: 最新トレンド!ハイブリッド型プランニングで顧客の心を掴む!

はじめに
新郎新婦にとって最高の結婚式を創り上げることは、会場所属・フリー問わず、ウエディングプランナーとして最大の喜びです!
近年、結婚式のスタイルが多様化し、お客様のニーズも高度化しています。従来の「会場ありき」のプランニングでは、お客様の潜在的なニーズを捉えきれず、真の満足を提供できないケースも出てきています。
そこで今回は、顧客満足度向上はもちろんのこと、お客様の心を掴み、生涯忘れられない結婚式を創造するための、会場選びとコンセプトメイクの最新アプローチ、ハイブリッド型プランニングについて解説していきます。
顧客のニーズに応える二つのプランニングスタイル
まずは、従来型の「会場選び先行型」と、近年注目されている「コンセプトメイク先行型」、それぞれのメリット・デメリットを再確認してみましょう。
① 会場選びから入るスタイル
- プランナー側のメリット:
- 会場の特徴を活かしたプランニングがしやすい。
- 日程調整や予算管理がスムーズに進めやすい。
- 顧客側のメリット:
- 具体的なイメージが湧きやすい。
- 早期に日程を確保できる安心感がある。
- デメリット:
- 会場ありきで発想が制限され、新郎新婦の潜在的なニーズを見逃す可能性がある。
- 新郎新婦の希望と会場の特性が合致しない場合、ミスマッチが生じる可能性がある。
② コンセプトメイクから入るスタイル
- プランナー側のメリット:
- 新郎新婦の価値観や想いを深く理解できる。
- 新郎新婦の要望を最大限に反映した、オリジナリティの高い結婚式を創り上げることができる。
- 新郎新婦側のメリット:
- 自分たちらしさを追求できる。
- 満足度の高い、思い出深い結婚式になる。
- デメリット:
- 新郎新婦のイメージを具体化し、共有するまでに時間を要する。
- コンセプトに合う会場探しに苦労する可能性がある。
ハイブリッド型プランニングのススメ: 顧客の「想い」を「カタチ」にする
近年、顧客満足度を高める手法として注目されているのが、「ハイブリッド型」プランニングです。これは、会場探しとコンセプトメイクを同時進行で進めていく手法で、両者のメリットを活かしながら、新郎新婦のニーズを最大限に引き出すことができます。
具体的なステップは以下の通りです。

- ヒアリングを通して顧客の漠然としたイメージを把握:
- 好きなテーマや雰囲気、理想の結婚式のイメージなどを丁寧にヒアリングする。
- 画像共有サービスや結婚情報サイトなどを活用し、新郎新婦のイメージを共有する。
- イメージに合う会場やバリエーションを複数提案:
- 新郎新婦のイメージを基に、自会場のバリエーションを活かした複数の提案をする。
- 例えば、同じ会場でも、ガーデン、チャペル、バンケットホールなど、それぞれ異なる雰囲気を持つ空間を、従来の用途にとらわれず、柔軟に活用することで、多様なニーズに対応する。
- 各スペースの装飾やレイアウト、演出などを工夫することで、様々な雰囲気を演出できることを具体的に示す。
- 実現可能な範囲で、新郎新婦の理想を叶えるための具体的なプランを提示する。
- 会場見学を通してイメージを具体化::
- 新郎新婦の潜在的なニーズを引き出し、イメージを膨らませるための具体的な方法を実践する。
- ① 過去の事例を参考に、多角的な質問を投げかける:
- タブレットなどを活用し、過去の結婚式事例を写真や動画で見せながら、クローズドクエスチョンを効果的に活用して、自然と回答を絞り込めるように導く。
- 例えば、ガーデンウェディングの事例を見せながら、以下のような質問で新郎新婦の好みを探る。
- 「ガーデンでの演出は、アットホームな雰囲気でゲストとの会話を楽しむ時間にしたいですか?それとも、ゲスト全員で楽しめるような、サプライズ感のある演出を取り入れたいですか?」
- 「フラワーシャワーは、ゲストから祝福の言葉をかけられながら、温かい雰囲気で行うのが良いですか?それとも、ゲストみんなで作る祝福のアーチをくぐって、一体感のある感動的な演出にしたいですか?」
- 「挙式と披露宴の間には、ウェルカムパーティーの時間をご用意することもできます!挙式の緊張を解き、新郎新婦様とゲストの皆様がリラックスした状態で披露宴を楽しむことができる時間となっています!」
- 上記の事例や質問のなかで、「わいわいと自然な会話中心」か「ゲストみんなと楽しめる演出中心」かといった対比を意識したヒアリングをすることで、顧客の潜在的なニーズを明確化しやすくなる。
- また逆に「やりたいこと」だけでなく、「やりたくないこと」もヒアリングすることで、新郎新婦の好みをより深く理解し、ニーズとのギャップを埋める。
- ② 雨天時にも対応できるプランを提示:
- 雨天時の対応について、こちらから具体的な代替案を提示することで、新郎新婦に安心感を与える。
- 例えば、「雨天の場合は、ガーデンに隣接するガラス張りの空間で挙式を行うことができます。天井が高く、開放感があるので、ガーデンとほぼ変わらない雰囲気で挙式を楽しんでいただけます。」のように説明する。
- 必要に応じて、雨天時の会場レイアウトや演出の変更例なども提示し、イメージを具体的に伝える。
- ③ 動線を意識した案内と体験:
- 新郎新婦目線、ゲスト目線など、様々な視点から会場を案内することで、当日の情景を具体的にイメージしてもらう。
- チャペルではバージンロードを実際に歩いてもらい、ゲスト席に座ってゲスト目線の眺めも体感してもらう。
- バンケットでは、高砂に座ったり、ゲストテーブルに座ったりしてもらうことで、空間自体の雰囲気や広さ、親御様は会社関係などそれぞれの目線を感じてもらう。
- 椅子に座ってもらう際に、「ゲスト目線だとどんな風に会場がみえますか?」などと質問することで、招待される側の気持ちなどをイメージしてもらう。
- ④ 五感を刺激する:
- 会場見学時に、花の香りやBGM、照明など、五感を刺激することで、新郎新婦のイメージを膨らませる。
- 例えば、アロマを焚いたり、季節の花を飾ったりすることで、心地よい空間を演出する。
- 結婚式当日に流したい音楽を事前にヒアリングしておき、会場見学時に流すことで、雰囲気を体感してもらう。
- ⑤ サプライズを用意する:
- 会場見学の最後に、ちょっとしたサプライズ演出を用意することで、新郎新婦に感動を与え、会場へのラブ度を高める。
- 例えば、顧客の名前を入れたウェルカムボードを用意したり、メッセージをプレゼントしたりする。
- 顧客と共にコンセプトを明確化:
- 会場見学で得たイメージや、ヒアリングで得た情報を基に、コンセプトを明確化する。
- 顧客の想いを尊重しながら、専門的な視点からアドバイスを行い、コンセプトをブラッシュアップする。
- コンセプトに最適なアイデアなプランを決定:
- 明確化したコンセプトを基に、その時点でベストなアイデアを共に決定する。
- そのコンセプトをパートナー企業にも共有し、顧客の希望を叶える。
まとめ: プランナーの役割と顧客満足度

ハイブリッド型プランニングにおいて、プランナーは、単なる結婚式の打合せ担当ではなく、新郎新婦の想いを引き出し、形にする「共創者」としての役割を担います!
新郎新婦との信頼関係を構築し、丁寧なコミュニケーションを図ることで、新郎新婦の潜在的なニーズを捉え、真に満足度の高い結婚式を創り上げることが可能になります。
特に、単一会場のプランナーは、限られた空間の中で、いかに顧客の多様なニーズに応えるかが課題となります。
会場の特性を深く理解し、その可能性を最大限に引き出すことで、新郎新婦にまずは「この会場で結婚式を挙げたい」と思ってもらえるようなワクワク感を提供しましょう。そして常に顧客の視点に立った柔軟な発想と創造力で、最高の結婚式をプロデュースしていきましょう!
こちらもおすすめ
-
結婚式に「定番」演出はあるの?ウエディングプランナーが考えるべきこと!
Index「定番」ってそもそも何?なぜ「定番」になったのか?「定番」=「定型」ではない!「定番」の押し付けはNG!プランナーの真の役割とは?まとめ 結婚式の準備を始めると、必ずと言っていいほど耳にする・・・
-
オリジナルウエディングをつくるためのプロセス〜コンセプトメイクの前に〜
本当に素晴らしい結婚式には「筋のよいコンセプト」があります。
ただコンセプトメイクの前に、セルフカウンセリングが必要です。
結婚式をあげる理由、すなわち目的とも言い換えられますが、
それらを突き詰めることがまずは重要です。
プランナーの軸としてまずは、
「プランナー目線」、次に「新郎新婦目線」、最後に「ゲスト目線」のセルフカウンセリングが必要です。
今回はその概要を簡単にお伝えしますので、是非実践してみてください。